その問題は、過去問のどこかに出ていた
「なぜ過去問なのか」「何年分遡ればいいのか」を、感覚ではなく実データで。 令和7年の本試験を科目ごとに分解し、過去問の知識だけで何点取れたかを検証します。
土地区画整理法のコスパ分析 — ひっかけの正体は「誰」の入れ替え
土地区画整理法は毎年必ず1問。過去問15回・選択肢60問を、手続きの流れ×問いの型(誰・いつ・どれだけ)の2軸で分解すると、正解肢の10回は「誰」の入れ替え(誰の許可か・誰に帰属するか・誰がなるか)でした。数字の暗記が決め手になったのはわずか1回。覚えるべき「流れ×誰」の1枚と、深追いしない範囲を実測つきで示します。
国土利用計画法のコスパ分析 — 表を覚えて、3つの質問を当てはめるだけ
国土利用計画法は農地法と並ぶ得点源。まず基本の1枚(面積・買主・2週間)を覚え、届出が要るかを決める3つの質問を当てはめる。表の数字の読み違いを突いた正解肢は12回中0回で、点を決めたのは質問の側=10回、届出のあとの結末で1回でした。点になる順番を実データで示します。
盛土規制法のコスパ分析 — 覚えるのは「3つの区域」と「工事の流れ」の2枚だけ
熱海の土石流を機に生まれた盛土規制法は、毎年必ず1問。出題者が入れ替えてくるのは「何が要るか」「区域の内か外か」といった肢の1か所だけで、答え合わせに使う紙は「3つの区域」と「工事の流れ」の2枚。規模の数字が正解肢を決めたのは15回で1回だけ。1年ずつ解けたかを判定した実測つきで、固める順番を示します。
農地法のコスパ分析 — 毎年1問。15回中9回は「1枚の比較表」で取れた
苦手にする人が多い法令上の制限8問の中で、農地法は得点源です。毎年必ず1問、覚える中心は比較表1枚。過去問13年分・試験15回・選択肢60問を1つずつ分解すると、15回中9回は3条・4条・5条の比較表だけで正解肢を当てられました。表の外から出た6回の中身と、次に足す知識の順番まで実データで示します。
都市計画法のコスパ分析 — 毎年2問。うち1問は「1枚の判断表」で取れる
宅建50問のうち都市計画法は毎年2問だけ。その2問に、どこまで時間をかけるべきか。過去問13年分・選択肢119問を分解すると、1問は毎回開発許可から出て、15回中9回は区域×面積の判断表だけで正解肢を当てられました。年度別の内訳つきで、力のかけどころを実データで示します。
令和7年の宅建業法は、過去問だけで何点取れたか
「宅建は過去問が9割」は本当か。令和7年(2025年)の宅建業法20問を、当サイトの過去問データベースとひも付けて1問ずつ検証しました。過去問だけで何点取れたのか、過去問は何年分遡ればいいのかを実データで示します。
都市計画法は「30問を分解」すると、こう解ける
都市計画法の過去問30問(15回×2問)を、誤った選択肢65肢まで分解しました。誤り文の94%は「たった一箇所」を入れ替えただけ。どこが入れ替わっているのかを、実際に触って戻せるページです。動画『進撃の宅建・都市計画法分析』と連動。
令和7年の権利関係(民法)は、過去問だけで何点取れたか
「民法は過去問では無理」は本当か。令和7年(2025年)の権利関係14問を過去問データベースと1問ずつ照合し、過去問だけで何点取れたか、深入りはどこまで必要かを実データで検証します。
令和7年の法令上の制限は、過去問だけで何点取れたか
暗記がそのまま点になる法令上の制限。令和7年(2025年)の8問を過去問データベースと照合し、過去問だけで何点取れたか、新法(盛土規制法)への備えはどうするかを実データで検証します。
期間・期限のコスパ分析——覚える数字と、迷わなくていい数字
8日、2週間、30日、3か月……。宅建の問題文に数字が出た瞬間、「あれ、ここ正しいんだっけ」と手が止まる。収録過去問15回・全肢を走査すると、期間の語を含む肢は490本、そのうち期間で正誤が決まる肢は361本でした。1回の試験の約13%を占める「覚える数字」と、書いてあるだけで正誤に関係ない「迷わなくていい数字」の見分け方を、全数実測で示します。
「誰が」のコスパ分析——宅建の登場人物は、10人で閉じている
許可するのは知事だっけ、大臣だっけ。届出先は農業委員会だっけ——肢の主語がぼやける不安は、期間の数字と並ぶ二大迷いどころです。収録過去問の全肢を走査すると、役所・機関の名前を含む肢は344本、主体の入れ替えそのものが争点の肢は毎年1〜2問ぶん。しかも登場人物はおよそ10者で閉じています。「迷ったら知事。大臣は『またぐ』とき」——基準線と例外で整理します。
宅建業法は「個数問題」が急増している――令和5・6・7年で出題形式を比較
令和7年の宅建業法は、個数問題(いくつあるか)が20問中10問と過去最多。平成25年〜令和7年の全13年を、単純正誤・個数・組合せの3形式で分類し、出題のされ方がどう変わったかを実データで比較します。
「どこ」のコスパ分析——規制は、区域が決める
市街化区域だっけ、調整区域だっけ——問題文の冒頭にある区域名を読み流すと、その先の知識が全部空回りします。収録過去問の全肢を走査すると、区域名を含む肢は104本・誤り率66.3%で、基準値を大きく上回る「ウソの密集地帯」。一方で用途地域の肢の誤り率は47.2%と基準より低い——疑う場所と素直に読む場所が、データできれいに分かれました。区域は5つで閉じています。
「必ず・一切は誤り」は本当か——受験テクニックを2,778肢で検証する
「『必ず』『一切』が付いた肢は誤り」——受験界の有名なテクニックを、収録過去問の全肢2,778本で検証しました。結論は二段構え。誤り率78.6%でテクニックは正しい。でも該当する肢は全体の0.5%しかなく、しかも出題者は「必ずしも〜ない」という逆張りを仕込んでテクニック頼みの受験生を撃ち抜いてきます。逆に「例外まで書いてある肢」はむしろ正しい——数えたから言える、テクニックの本当の使い方です。
12年で宅建業法はこう変わった――平成25年 vs 令和7年の出題形式
収録最古の平成25年と最新の令和7年で、宅建業法(問26〜45)の出題形式を比較。個数問題は4問から10問へ。12年で「問い方」がどう難化したか、それでも変わらないものは何かを実データで見ます。
税のコスパ分析——ウソの濃度が、全分野でいちばん高い
税は「難しそうだから捨てる」と言われがちな分野です。ところが収録過去問の全肢を走査すると、課税標準・税率・非課税を含む肢の誤り率は74.8%——今回調べた全類型の中で最高でした。4本に3本がウソということは、ウソの型を知ってさえいれば切れるということ。取得の瞬間は都道府県・持ち続けたら市町村という1本の軸と、繰り返されるウソの型を実データで示します。
「できる」と「又は」のコスパ分析——一字の言い回しで決まる肢
「しなければならない」を「できる」に。「AとBの両方」を「AかBのどちらか」に——一字の言い回しの入れ替えで正誤が決まる肢を、収録過去問の全肢から数えました。文末表現は全肢の半分に現れるノイズですが、義務と任意の入れ替えが本当の争点になった肢は年1〜2本。しかも同じ論点(登録の移転は「できる」)が3年連続で出ています。「及び・並びに」の読み分けが出ない、という意外な事実も含めて、言い回しに振り回されない読み方を示します。
境界値・起算点のコスパ分析——数字が同じでも、まだウソは作れる
「1年以内」の数字は合っている。でも「工事が終わった日から」なのか「不適合を知った日から」なのか——数字を完璧に覚えた人だけが引っかかる、起算点と境界の入れ替えを収録過去問の全肢から数えました。「以内」を含む肢の誤り率65.2%・「未満」68.4%。ただし正直に言うと、この類型の大半は期間分析で数えた361本と重なっていて、新規に覚えることは実質20〜30本ぶんしかありません。数字の後ろに「どこから数えるか」を1個ずつ貼る、それだけの記事です。
当事者入れ替えのコスパ分析——AとBを逆にする、機械に数えられないウソ
売主の義務を買主に、本人の立場を代理人に——当事者を入れ替えるウソは、宅建で確実に出るのに、機械では数えられません。登場人物が「A」「B」という記号で書かれるため、語の差し替えとして検出できないからです。収録過去問の全肢を走査して機械検出できたのはわずか1本。「誰が負担するか・誰に請求できるか」を問う型は54本で、体感では1回の試験に2〜4本。数えられない類型にどう備えるか——「義務は、リスクを作った人に付く」という1本の原則で読む方法を示します。
割合・分数のコスパ分析——10分の2と100分の90、たった9個の分数
損害賠償の予定は代金の10分の2まで。国債は額面の100分の100、地方債は100分の90——宅建に出てくる分数を収録過去問の全肢から数えると、該当する肢は45本・誤り率64.0%でした。小さい類型ですが、登場する分数はほぼ9個で閉じていて、覚える量に対して取れる率が高い。しかも出題者は分数そのものより「超えたらどうなるか」の効果でウソを作ってきます。分数の一覧と、ウソの作られ方の実例です。
35条書面と37条書面のコスパ分析——「どっちの書面か」は時間で決まる
重要事項説明書(35条)に書いたから契約書面(37条)には書かなくていい——この理屈、通じるときと通じないときがあります。収録過去問の全肢を走査すると「第35条・第37条」を含む肢は148本・誤り率65.5%で、期間や区域を上回る密度でした。2つの書面の違いを項目の暗記で戦うと物量に負けます。軸は1本——35条は「買う前の判断材料」、37条は「合意した証拠」。時間軸で分ければ、どの項目がどちらに載るかは導けます。
無効・取消し・解除のコスパ分析——結末を入れ替える、権利関係最大のウソ
保佐人の同意なしの契約は「無効」——もっともらしく読めますが、正しくは「取り消すことができる」。契約の結末を表す3つの言葉、無効・取消し・解除の入れ替えを収録過去問の全肢から数えると、該当する肢は203本・誤り率62.6%で、母数はこの類型調査の全項目で最大でした。権利関係に偏り、文脈依存が強く、一問一答の暗記が効きにくい類型です。それでも軸はあります——「誰を守るためのルールか」で結末は決まる。3つの言葉の使い分けを、過去問の実例で示します。